巻頭語

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 ○はじめに○

 当電網敷地(ウェブサイト)では仏教の開祖であるゴータマ・ブッダの生年を起点としたブッダ暦(佛暦、ブッダ=佛)を推奨しています。よって経年の表記は原則としてブッダ暦を採用しています。仏教の開祖であるゴータマ・ブッダ(お釈迦様)ご生誕年=キリスト紀元前565年を採用すると今年(西暦2002年・平成14年)はブッダ暦2567年になります。ブッダ暦については「仏法はじめの一歩」もご参照下さい。

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 「悠悠三界(ゆうゆうさんがい)」とは日本天台宗の開祖である傳教大師・最澄(767〜822)が19歳(785)で比叡山に入山された時に、自らの目標を示した『願文(がんもん)』の冒頭に在る言葉です。分かり易く訳すと「悠悠と時の流れ行くこの世界」ということです。

 『願文』はこの世への無常観と厳しい自己反省の認識のもと、ほとけの智慧(さとり)に到達するために5つの願を立ててそこから退くことの無い決意を述べ、そのようにして修行し得られた功徳を生きとし生けるものに遍く施すことを若き傳教大師が表明した名文です。

 『願文』では「悠悠たる三界は純(もっぱ)ら苦にして安きこと無く」とあり、ただ苦悩に満ちて安らかなことは無いと喝破しています。苦悩に満ちる娑婆ではありますが、その世界をわたしたちは生きてゆかなければなりません。わたしたちの喜怒哀楽や思惑に関わらず悠悠と大河の如く時の流れは過ぎてゆきます。得がたい人としての生を受けたことに感謝し、今より少し明るく前向きに生活する切っ掛けとしてこの電網敷地がお役に立てば幸いに存じます。



2566年2月25日 管理人啓白



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