FCM2567年5月26日スタンダード大会奮戦記


 FCMの大会に参加しました。このところ構築戦はご無沙汰で新たなデッキを組む余裕もあまり無かったので、以前のデッキを現環境下に応じて改良を加えて当日は以下のようなデッキで参加しました。


デッキ名…「いけいけゾンビ・改」

デッキ構成
〔土地〕
《沼/Swamp》12
《山/Mountain》4
《硫黄泉/Sulfurous Springs(7E)》4
《汚れた峰/Tainted Peak(TO)》2
小計22
〔クリーチャー〕
《シヴのゾンビ/Shivan Zombie(IN)》4
《朽ちゆく巨人/Rotting Giant(OD)》4
《火葬のゾンビ/Pyre Zombie(IN)》4
《アンデッドの王/Lord of the Undead(PL)》4
《墓所を歩くもの/Crypt Creeper(OD)》4
小計20
〔その他呪文〕
《炎の稲妻/Firebolt(OD)》4
《火山の鎚/Volcanic Hammer(7E)》4
《強迫/Duress(7E)》2
《終止/Terminate(PL)》4
《チェイナーの布告/Chainer's Edict(TO)》2
《死人カタパルト/Deadapult(PL)》1
《地震/Earthquake(7E)》1
小計18
合計60

サイドボード
《死人カタパルト/Deadapult(PL)》1
《チェイナーの布告/Chainer's Edict(TO)》2
《墓所のネズミ/Crypt Rats(7E)》4
《強迫/Duress(7E)》2
《沸騰/Boil(7E)》2
《死体焼却/Cremate(IN)》3
《魂の饗宴/Soul Feast(7E)》1
合計15


 前回(2月の大会)からの変更点はメインからの墓地対策強化で《墓所を歩くもの/Crypt Creeper(OD)》を投入。また巨大クリーチャーに《チェイナーの布告/Chainer's Edict(TO)》。あと《黒の防御円/Circle of Protection: Black(7E)》を置かれて沈黙しないようにお守りとして《死人カタパルト/Deadapult(PL)》と最後の一押し《地震/Earthquake(7E)》を各一枚投入。
 会場は恒例の埼玉県深谷市・幡羅(はたら)公民館。参加者は途中参加者を含めるとおよそ10名で、2勝先取の勝者の勝ち抜き対戦(トーナメント)です。以下対戦報告は逐一記録を付けていないので記憶に頼って書いています。対戦順など事実関係の誤りについては関係各位からのご指摘を願います。


  【1.対森氏…黒赤土地破壊 ○○】
 土地やクリーチャーを壊しつつ墓地がソーサリーで肥えたら《猛烈に食うもの/Magnivore(OD)》の登場。同色対戦ですが、早さでは分がある組み合わせです。
 前回と同じく速攻で「朽ちゆく巨人」他が繰り返し殴る。こうなると相手が土地破壊よりもクリーチャー除去をせざるを得ず、先発につづいて後続部隊の打撃で1・2戦目とも勝ちきる。結局土地は3〜4枚しか壊されませんでした。

  【2.対木本君…白青黒緑マナ加速スレッショルド ○○】
 オデッセイの各種「卵」などでマナを出しつつカードを引き墓地を肥やし、決め手は《秘教の処罰者/Mystic Enforcer(OD)》。多色ながら展開が早く、白があるので柔軟性も高い。
 1戦目。予定通り順調なゾンビの攻撃。相手は序盤は「卵」や土地引き増し呪文でひたすら我慢するも間に合わずそのまま殴り勝ち。サイドボードは相手が白いこともあり「強迫」と赤いダメージ源である「カタパルト」を追加。2戦目は相手がマリガン5枚スタート。その後も気の毒なほどのマナ事故だったが、こちらも墓地が肥えない為「巨人」がお休み状態。そのうち相手が《黒の防御円/Circle of Protection: Black(7E)》を張る。しかしここでこちらも運良く「カタパルト」(^^)。「王」と「カタパルト」の気持ち良いコンボで連勝できました。

  【3.対阿部君…赤緑ステロイド ●○●】
 決勝戦のデッキは仮想敵ですが手強い相手です。共にクリーチャーデッキですが大きさは明らかに向こうが上。それでいて早さの利がさほど生かせません。こちらの頼みの綱は充実の除去呪文ですが、さてどうなるか。
 1戦目。こちらのクリーチャーの大きさは向こうの火力の除去圏内。序盤にこちらの攻め手を焼かれて《スキジック/Skizzik(IN)》《カヴーのタイタン/Kavu Titan(IN)》と理想的な展開であっさり敗北。
 2戦目。「布告」を追加し全力除去体制。まず「タイタン」2体を「布告」で除去。こちらのクリーチャーも焼かれつつも「火葬のゾンビ」登場。再利用可能なブロッカー兼ダメージ火力となる頼みの綱です。《火炎舌のカヴー/Flametongue Kavu(PL)》で焼かれてもこちらもダメージ火力をとばして除去。相手にクリーチャーが並ばなくなり勝機が見えてきました。共にライフが一桁のところで「スキジック」が現れるもじっと握っていた「終止」で事無きを得て勝利。  いよいよ3戦目。相手が序盤から《野生の雑種犬/Wild Mongrel(OD)》や《ヤヴィマヤの蛮族/Yavimaya Barbarian(IN)》を召還。これがつらい。貴重な除去を使いたくはないが、時間が経つとこちらは具合が悪い。悩んだ末「終止」で犬を除去したが、結果論としてはやはりまずかった。その後除去呪文を引くことなく、「タイタン」と最後は「スキジック」の打撃に敗れた。


 結果2勝1敗が複数名ありわたしの最終成績は2位以下その他大勢という結果でした。
 終了後の会食の席でいろんな意見を出しましたが、やはりこのデッキが現行の巨大クリーチャー群に除去呪文のみで対応するのはどうも困難です。そこで対ステロイドの最終兵器として考えたのが《罠の橋/Ensnaring Bridge(7E)》です。自分が手札を消費する早いデッキであり、相手がクリーチャーデッキであればこの呪文は大変有効です。問題はどう勝つかですが、こちらには再利用可能火力「火葬のゾンビ」があります。また《霊魂焼却/Soul Burn(IN)》などのライフ回復兼本体ダメージ呪文を加えるなど、早いデッキをあえて遅いデッキにする思考の柔軟さの必要性を改めて感じました。

(2567.5.31)

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