2006.02.04   群馬JAGA通信   Vol.122

T沢・O島


ゲームの山

 2/4の例会時にS田さんが押入れで眠っているゲームを処分すべく持って来た。私が運ぶのを手伝ったのですが私が数えた限りその数102個。(写真はその一部) T沢さんにも入り口から会場まで手伝ってもらったのですが往復5回くらいかかったかな。私はこの内16個を購入。運ぶのを手伝ったとはいえかなり安く購入させてもらいました。一番買っていったのはZ宮さんかな。(20個以上?) 更に売れ残りの中から2つを群馬JAGAに寄付してもらい、残った16個はそのまま持ち帰り。それでもほとんどが売れました。実際には保存状態が悪そうなものは持ってこなかったとのことでまだまだあるようです。S田さんは今後「広く浅く」では無く「狭く深く」をテーマにするそうで<コントラクトブリッジ>他、ゲームを絞っていくそうです。今回は今後プレイすることは無いであろうゲームを処分しに来たということ。これは今後群馬JAGAには参加しないと言われたも同然ですね。残念ですが仕方ありません。別方面で頑張ってほしいですね。
 今月は2/4例会が17人(O島、S田、T沢、K井、Y田、Z宮、M井、M野、O谷、K塚、T山、S藤、H越、S井、T橋、Sm田、K村)。2/19例会が14人(T沢、Y田、O谷、O島、K井、T橋、S井、K塚、K澤、Z宮、A井、K村、Sm田、M井)(記入順、敬称略)でした。


<ドルンター・ドルーバー>(?人) 2/4 記事:T沢

 ゲーム大賞をとっているのに、なぜかあまり注目されないこのゲーム、K井さんが前々から持ってきていたので、リクエストしてみた。なんと、駒がまだ切り離されていなかった。みんなで協力して作業した後、ルール説明を聞くと、おお、とてもわかりやすいルール。要するに自分の建物を守りながら、他人の建物をこわしていけばいいのだ。自分の番には、タイルをひとつ置くだけというわかりやすさ。そして公衆トイレをこわすときは投票によって決める。
 「ピンクが残っているなあ」「青はまだひとつしかこわされてないよ」とかさりげなく発言するのがポイントかもしれない。所有者のK井さんが見事勝利をおさめました。

<トップレース>(4人) 2/4 記事:O島


トップレース

 今回S田さんから購入したゲームを早速プレイ。前にプレイしたのは7〜8年前でしょうか。懐かしいです。ふたを開けたらお金がまだ切られていない状態。一度もプレイしてなかったのですね。(他のゲームもほとんど同じかも)
 久しぶりのプレイでマニュアルを読みながら思い出す。あ〜、こういうゲームだっけ。賭けがあるのは忘れていた。取りあえず賭けは無しでプレイ。1レースして私が勝ったがやっぱり賭けがあった方が面白そうなので2レース目は賭けを入れてプレイ。今度はY田さん所有の車が1位でしかも予想も全的中。時間が無く1レースのみでしたがやっぱり賭けが入った方が面白いですね。必ずしも自分が所有する車が勝つ必要は無くなるのでどの車を勝たせるかが考えどころ。
 2/19でもプレイしましたがなかなか好評だったので3レース用の記入用紙を作っておこうかな。

<ハリウッドカードゲーム>(?人) 2/19 記事:T沢

 ルールが簡単で、15分で終わるけれど、ジレンマもあるという理想的なカードゲーム。4箇所のなかからひとつ選んでチップを順番に置いていく。基本的にはこれだけなのだが、ホラー、アクション、ラブロマンスとある映画カードを集め、星の数の多いスターカードを獲得せねばならない。プレーヤー同士の読み合いがアツイ!何度やっても飽きにくい、オススメの一品。


【ランキング戦結果】
 <モノポリー>第2戦(5人)=Y田
 <プエルトリコ>第3戦(4人)=O島


【その他にプレイされたゲームと勝者】
2/4
<ヴェニスのパトロン>=K塚,<アリバ>=S藤・O谷、<クオバディス>=M井,<サンクトペテルブルグ>=T橋,<メディチ>=T山,<ブロックス>=M井,<クアークス>=S井, <クランス>=T沢,<クーハンデル>=O島, <セネター>=M野,<電力会社>=?,<ドリュンタードルンバー>=K井,<トップレース>=Y田,<トランスアメリカ>=S藤,その他
2/19
<ハリウッドカードゲーム>=T橋,<クーハンデル>=Y田,<キャッスルマーチャント>=O谷,<ヴェニスのパトロン>=K塚,<通路>=Z宮、T橋,<トップレース>=Sm田, <セレニッシマ>=K塚(オスマントルコ),<ヘックメック>=K井、K塚,<バサリ>=K井,<モルゲンランド>=O島,その他

<<お知らせ>>
  1. 「モノポリー雪国杯」は3/11(土)です。今回は群馬JAGAからなるべく多くの人数で乗り込み、優勝を群馬JAGAメンバーの中から勝ち取りたく思いますのでよろしくお願いします。参加希望の方は3/5の例会までに連絡下さい。

  2. 3/18(土)の例会で「月刊ぷらざ」(全国ぷらざ協議会加盟誌:群馬県央の高崎全世帯・前橋近郊の生活情報誌)の取材がくることになりました。私の家には毎月送られて来ています。記事を見て来てくれる方がいるかもしれません。当日は写真も撮るようですので一応人数がいることをアピールするため出来るだけ参加するようにお願いします。

  3. 3/18(土)の長時間ゲームはの予定です。参加したい方は事前にO島まで連絡願います。ゲームは10時スタート、必要あれば9時からインストを行います。Max6人ですが極端な話2人でも問題ありません。負けた人はゲームから抜けるので例会でプレイすれば負けても他のゲームに入れます。好き嫌いが分かれるゲームですがよろしく。

  4. 「第5回島明杯モノポリー大会」は4/30(日)に決まりました。





2006.02.04     群馬モノポリー通信     NO.115

K井

第155戦(2006年度 第2戦) 連勝かと思いきや。 (2/4:記事 K井)

 所用で約2ヶ月間JAGAに参加しなかったので、手は震え、目はかすみ、ゲームの禁断症状(ただの老化現象だという声も聞こえますが無視しておきます(笑))を呈しておりましたが、やっとモノポリーにありついてとても満足です。モノポリーって面白いですね。当たり前ですけど。さて、ゲームの方はH越さん、S井さん、K井、Y田さん、S藤さんの順でスタート。
 今回も物件が買えない苦しい展開のY田さん。しかし、前月も粘って2位をもぎ取ったそうですので、不気味な存在です。いきなり建築にいったのはS井さん。H越さんはレッド1+ライトパープル1+鉄道1+50ドルをもらって、S井さんにグリーン2+オレンジ1+ライトブルー1を渡し、S井さんがグリーン経営を始める。S井グリーン1軒スタート。
 さらにH越さんが交渉の核となり、カラーを揃える。Y田さんにダークブルー1+150ドルを渡して、揃えさせ、自身はライトパープル2をもらって経営開始。Y田ダークブルー3軒スタート。H越ライトパープル8軒スタート。いきなり乱戦開始です。
 S井さんが、チャンスカードでボードウォークへ移動−600ドル。K井がS井さんからライトブルー2+オレンジ(抵当)2を550ドルで引き取り。ダークブルーは5軒に成長。K井がライトパープル3軒に飛び込んで−500ドル。H越さんはダークブルー2軒に泊まって−500ドル。K井からの資金はそのままY田さんへ流れる。それでもサラリーと鉄道で得た資金でライトパープルは12軒に成長。K井がライトパープル4軒に泊まって−625ドル。攻め手が無かったS藤さんにライトブルー3枚を650ドルで売却して支払い。S藤ライトブルー11軒スタート。
 Y田ダークブルーは6軒に増築。狙われたS井さんがダークブルー3軒に泊まって−1400ドル。一飛び。Y田さんはライトブルーホテルに泊まって−550ドル。S井さんの優良破産で得た資金はS藤さんへ。そのS藤さん、今度はライトパープルホテルに泊まって−750ドル。鉄道1(4枚目)+400ドルでこれを支払い。さらにY田さんもライトパープルホテルに泊まって−750ドル。H越ライトパープル大繁盛です。K井はその後もライトブルー4軒に泊まって−400ドル。レッド(抵当)1をH越さんに350ドルで売却。K井は続けてライトパープルホテルに泊まって−750ドル。Y田さんの0救済を受け、何とか生き延びる。H越さんはレッドの追加経営を始め、9軒に増築。先月に引き続き2連勝の勢いです。しかし、今月はサイコロに見放されたようです。ダークブルー3軒に泊まって−1400ドル。さらに、ライトブルーホテルに泊まって−550ドル。抵当の4鉄をS藤さんに渡して支払い。かろうじて生きながらえていたK井はライトブルーホテルで2飛び。S藤さんもダークブルー3軒に泊まってしまって−1100ドル。ライトブルーをY田さんが引き取り追加経営。Y田ライトブルーH越さんを狙ってホテルスタート。狙い的中、H越さんはライトブルーホテルで−550ドル。H越さん、最後にS藤さんをライトパープル4軒で3飛びに追い込むが及ばずタイムアップ。
 一時は完全にH越さん勝利の流れでしたが、ダークブルーの一撃から流れは完全にY田さんサイドに移ってしまった様です。先月の1位、2位の二人が今月もワンツーフィニッシュを決めた一戦でした。今年のランキング戦はこの二人がまずは一勝ずつです。破産してしまってもモノポリーってホントに先が読めない面白いゲームですね。ではでは。



1.Y田   7390ドル(ダークブルー)            +164ポイント(100+73)
2.H越   2055ドル(ライトパープル、レッド、鉄道)    + 70ポイント(50+20)
3.S藤      0ドル(ライトブルー)            +  0ポイント(0)
4.K井      0ドル                    − 50ポイント(−50)
5.S井      0ドル(グリーン)              −100ポイント(−100)



【モノポリー2006年ランキング】
※トップ数の()内はモノポリー勝ちの回数。
「モノポリー勝ち」の場合は獲得ドル$15,000 と仮定してポイントを算出。

順 位
前回順位
 氏 名 
ゲーム数
ポイント
 獲得ドル 
トップ数
1位
2↑
Y田
256
$10704
2位
1↓
H越
234
$8460
3位
3→
S木
18
$1087

4位
S藤
$0

5位
4↓
T橋
−50
$0

K井
−50
$0

7位
5↓
M野
−100
$0

S井
−100
$0





2006.02.04     群馬プエルトリコ通信     Vol.37

O島

 今月は1戦のみ。私は2/4は風邪をひいていて前日も会社を早引けしていたので頭がボーっとしている状態。この状態で勝負できるとは思わなかったのと都合良く<プエルトリコ>参加メンバーが少なかったので2/4はゲーム自体バッグから出さなかった。2/19もまた少しぶり返したようで鼻水が・・・。もしかして風邪ではなく花粉症にかかったかも・・・、と思いつつもさすがに今月1戦もプレイしないのもまずいかなと思ったので準備した。2月終わって3戦では年間30戦は厳しいかも?

<第3戦>拡張(4人) 終了:14ターン 記事:O島

 2/19は<トップレース>を最初にプレイ。当時は面白いと言う人はほとんどいなかったと記憶しているが今回のメンバーは面白かったと言ってくれた。Sm田さんが3レース全ての賭けを当ててダントツ。私はというと皆と同じ予想ではつまらないので博打に走ったが結局は普通の予想が当たり。次回は皆が予想しない色で当てたいですな。
 ・・・と、賭けが大きく外れて最下位となり自分の流れが悪いと思いつつもメンバーを募る。でも実はゲームが立たないのではないか? と心配したがT橋さんが参加してくれて4人になった。K澤-Y田-T橋-O島の順番。
 建物は水農闇小-宿大教大-工図専造-公砦市修彫。建築型でも出荷型でもどちらでもいいかなと思いつつも4番スタートのため[水路]は取れないと判断して[税関]は外しました。[木こり小屋]も入れるチャンスはあったのですが今回はパス。
 まず今回は皆タイルの引きがいい。<コーン>が出たのは4回目? に2枚、6回目? に4枚と[開拓者]を選んだらそのまま<採石所>を取ればいいという状態が続いた。(<コーン>タイルを引いたのはどちらもT橋さんだったかな?) <コーン>タイルが序盤に出なかったためK澤さんとY田さんは前半全く生産できなかった。
 さて1ターン目は前途の通りでK澤「開拓者」で<採石所>。Y田「建築」で[水路]を購入し、T橋さんも買うかと思ったがパス。あれ? と思ったが私が[水路]を買い、K澤さんは[農地]を購入。これでほぼ各人の方向が決まったかな。
 K澤さんは[農地]にてタイルを引くがこちらも同様で<コーン>が出ない。仕方なく[工場]へ走り建築型へ。4品種まで生産して10金建物を2つ[公邸][市役所]を買う。Y田さんは[水路]以降は[インディゴ大][小倉庫]を買って出荷型。ただ今ひとつ波に乗れない様子。T橋さんは3ターンで[煙草工場]を買い、4ターン目でこれが売れたのでこのまま突っ走れるのでは? と思ったが何故か建物を買わず一時は16金まで保有。これは勿体無かった。また序盤に<煙草>が出荷できず一度に3つが腐る等、出荷点を稼げず苦しい状態。でも[修道院]と[砦]は購入。私は[水路]の後、[インディゴ大]を買い3ターン目のT橋さんの「建築」でまだ[闇市]が残っていたのでこれを購入。これでT橋さんには[水路][闇市]と買わせてもらった恰好になったので4ターン目の私の総督では「監督」を選び<煙草>生産を助ける。別にT橋さんが有利になる分には私は構わないのであとはK澤さんとY田さんがどう思うかだけだったが2人とも「船長」は選ばず(2人とも生産してないから当然か?) T橋さんは自分で<煙草>を売った。(私も<インディゴ>を売りましたけど) これで私の狙いは[専用工場][造船所]となったが取るタイルを間違えて次の買いは悩んだあげく[砂糖大]。この時の私のタイルは<コーン>×1、<インディゴ>×2、<砂糖>×2だった。その前で<砂糖>ではなく<インディゴ>タイルを取って3枚になっていれば[専用工場]を買っていた。[闇市]を使ってギリギリ買えたので。これで[専用工場]は諦め[造船所]のみで対抗。もう私は「監督」か「船長」しか選ばない。
 私は有利ではとは思っていましたが1位かどうかは微妙でした。<珈琲><煙草>で船が埋められて出荷が制限され計15個くらい腐らせていたので。結果はギリギリの勝利。でも最下位まで6点差。ちょっと何かあれば判らない状態でした。T橋さんは[教会]か[大市場]を先に買っていれば勝てたのではと思います。また[修道院]ではなく[彫像]だったら更に+1点なので残念でした。最近は参加メンバーが限られてしまっているのでT橋さんにはまた参加してもらいたいですね。


2月19日(日)

戦目   順位   名前   勝利点 (建物+チップ+SP)    ポイント(順位点+加算)   スタート順

第3戦(拡張)14ターン
      1位   O島   50点 (13+37+ 0)    +57点(+50+ 7)    4
      2位   K澤   46点 (21+14+11)    +23点(+20+ 3)    1
      3位   T橋   45点 (15+21+ 9)    −18点(−20+ 2)    3
      4位   Y田   44点 (12+32+ 0)    −49点(−50+ 1)    2



【プエルトリコ2006年ランキング】
(ポイントで同点の場合は勝利点の平均が高い人、更にトップ回数が多い人を上位とします)

順 位
前回順位
 氏 名 
ポイント
勝利点平均
ゲーム数
トップ回数
1位
1→
K澤
153
48.3
2位
3↑
O島
71
44.3
3位
2↓
Y田
−7
44.3

4位
4→
T沢
−16
40.0

5位
T橋
−18
45.0

6位
5↓
O谷
−98
35.5





アドバンスト・シヴィライゼーション初級講座

K塚

第10回・文明カードの買い方・実践編


 ○10回記念特別企画!?

 連載2ケタ記念となる今回は趣向を変えて、実際のプレイ(2005/11/26・市民文化会館・5人戦・アッシリア担当)(プレイヤーはイタリア:K澤氏、トラキア:Sm田氏、クレタ:O島氏、アッシリア:K塚、エジプト:K村氏)から私が文明カードをどの順番で購入したのか?と、その判断材料について解説をしていきます。一応、今までの講義内容を踏まえた買い方になっているハズですので、前の記事と比べながら読んでいくと判りやすいかと思います。また、カードを買ったターンなどはO島氏によりデータ化されていますので、こちらのExcelファイルをご覧下さい(いつもありがとうございます)。さらに、群JAGA通信vol.119の同氏の記事も非常に参考になりますので、そちらも見て頂けると、この回のゲームの流れがつかめると思います。なお、色々と思い出しながら書いているので商品カードのセットの記憶は曖昧な点が多いですが、そこはご了承ください。(印象に残る物は覚えておりますが)


 ○初期の方針

 私は基本的に担当文明が決まった時に文明カード購入の大まかな指針を立てるのですが、この会では、
  1. 5人戦・アッシリア担当なので領土的な弱点は無く、従って効果が大きい貨幣(科学・110p)を初買いで狙う。
  2. 最初に買うラスボスを神学に定め、科学及び宗教よりの文明を構築していく。
の2項目を初期の指針としました。しかし、世の中は得てして思い通りには行かない物で………。↓


  1. ■第1〜第7ターン

     アッシリアなので、順当に第5ターンから2都市・3都市・4都市と建設し7ターン目には9都市としたが、同じ数だけ建築するはずのエジプト(K村氏)が第6ターンに4都市建築して6都市に。この為エジプトは次のターンに2都市しか作れず8都市にとどまり、他文明は第7ターンには9都市にならないため、私の価値9のカード(確か金)は完全に宙に浮いた格好となった。通常は3強国(エジプト・バビロニア・アッシリア)間で価値7・8・9のカードを交換しあうのがセオリーであり、かつバビロニアのいない5人戦とあっては、エジプトは唯一の重要な貿易相手国(お互いに)なのにこの仕打ち(もちろんエジプトは判っててやってる)。オマケに伝染病(価値6)が上から6枚目に入っていたらしく、第7ターンに伝染病炸裂というカッ飛んだ展開に。毎回有効な奇策を打ってくるK村氏、今回も絶好調である。まあ、その伝染病を自分で受けるあたりも同氏らしいが、大きな影響を受けた私としては貨幣購入という初期戦略の見直しを迫られる結果となった。
    ※各文明カード後のカッコは(属性・標準価格/購入価格[クーポンによる割引後])という意味です。

  2. ◆第7ターン
     ☆天文学(科学・80/80p)  合計80p
     上記のような展開になったので、高価値の貿易カードは揃わないと判断して目的のカードを鉄(2)に絞って交渉を行なうが、7枚揃った所で残り1枚は山にあることが判明、目論見は失敗に終わる。8枚なら128pで目標の貨幣(110p)を買うには十分だが7枚だと98pで110pには12p足りない。しかし残りのカードと国庫をかき集めても10pしかなく、やむなく代わりの物を購入する必要があった。となると目に付くのは機織(45)と神秘主義(50)の組み合わせだが、この回に伝染病が出ている以上、遅くとも3ターン後には再びやって来ることを考えると薬学を買う関係上科学系しかなく、また早いうちに貨幣を手に入れたいこともあって、かなーり悩んだ末に鉄を6枚だけ使用して72p+8p(1のカード2枚と4金)で天文学を購入することとした。もちろん7枚の鉄全部を使う方法もあったが、18pも無駄になるのと、2の価値の山が鉄と火山噴火の2枚しか残ってない(2の価値の山17枚、3ターン×5人=15枚使用中)のが判っている。さらに交渉の流れからパピルス(2)が1人に集まっていない事も知っていたので、パピルスは手札にホールドされる可能性が高い。そうなると私の使った6枚の鉄が山に入るので、次のターンに4枚鉄が出る可能性が高い事から交渉材料となることを期待しての鉄1枚残しを選択したのである。

  3. ◆第8ターン
     ☆貨幣(科学・110/90p)
     ☆神秘主義(芸術/宗教・50/50p)  合計140p
     前ターンの仕込みの結果鉄はペアになったと記憶しているが、狙いは貨幣なので鉄は交渉で放出してより高価値のワイン(5)を中心に集める。しかし、またしても1枚は山にあるらしく5枚しか集まらずに125pにとどまる。6枚フルなら180pなのでだいぶ痛いのだが、しかたがないので貨幣と神秘主義を購入。その理由だが、このターンで青銅器時代前期が終わるアッシリアは次の青銅器時代後期に入る為の条件が3グループの為、2グループ(芸術・宗教)を持つ神秘主義は外せないカード。また、貨幣も効果が大きく、かつ薬学への布石として(そろそろ2回目の伝染病が来る頃)必要であり、なにより当初の目的のカードであるため迷わず購入した。なお、ここまで2ターン続けて1枚不足による不完全状態での購入であり、アッシリアにしては保有文明カードが3枚と少なく流れが悪いなと感じていたが、このターンで5の価値のカード(布・ワイン)を積極的に集めることで、布2枚を手札に残すことに成功したのは大きかった。これを元手に次は飛躍したいところだが。

  4. ◆第9ターン
     ☆金属細工(技術・80/80p)
     ☆農業(技術・110/110p)   ☆劇と詩(芸術・60/55p)  
     ☆薬学(科学・140/100p)   ☆原始信仰(宗教・80/65p)  合計410p
     とか考えていたらビッグイニングがやって来た。交渉が大成功に終わり、布7枚(フル・245p)、青銅5枚(150p)を集めることに成功したのだ。総計で400p近くなったので何を買うべきか悩んだが、とりあえず薬学は前途の理由から外せないので入れ、内戦・内乱対策に劇と詩を買うことはすんなり決まった(このターンエジプトが内戦、トラキアが内乱により大きな被害を受けた為)。さて残りだが、技術系が1つも無いのと対異民族の来襲用に金属細工・農業の2つを選んだ。これはクーポン的には同じ技術系なので同時に買うのは損なのであるが、次に土木工事を購入したいのと(これで60pまで下がる)、次ターンがアッシリアにとって最後の青銅器時代(次の鉄器時代前期は全種および9枚の文明カードを要求される)なため、カード枚数を増やす必要が生じた際に使える全カード中最安価(45p)の窯業と機織を両方とも25pという超低価格にしておく意味からである(このターンで手持ちのカードのほぼ全部を使ってしまって次のターンに持ち越す材料が無いので、あまり高いポイントは揃えられないことが予想されるから)。最後の選択は宗教関係へ進む為に原始信仰を選択、これでポイントがほぼ規定内になった。ちなみに、青銅5枚をホールドして次にフルの6枚で使う事も考えたが、それは伝染病がまた出てしまうと言うことと、上記の理由により金属細工と農業は外せないので却下、さらに農業(110p)の代わりに建築(115p)を買う道も考慮したが、同じ理由で却下した。しかし、このターンに建築が買えなかった事を以後のターンで後悔することになる。

  5. ◆第10ターン
     ☆土木工事(科学・140/60p)
     ☆文字(芸術/社会・110/85p)  合計145p
     このターンはアッシリアにとって鉄器時代前期に入る重要なターンではあったが、すでに8枚のカードを所有しているアッシリアは文字を購入しさえすれば条件をクリアできるので楽な交渉になるかと考えていた。しかし、災難の裏切りによりダマスカス(現シリア)の都市がエジプトに移ってしまった事によって少々状況が変わってきてしまった。というのもその南で都市マークのあるエリコ(現ヨルダン)が完全に孤立してしまったからである。エリコは海に面してないし隣接エリアにアッシリアが支配しているエリアも無い為、そのエリアの人口だけで都市を作る必要が出てきたのだが、人口制限1のエリアでは農業を用いても都市建設に必要な6個にするのは不可能であり、必然的に建築のカードが必要になった。だが、前のターンでカードを使い果たしたアッシリアにとって文字に加えて115pを得るのは大変難しく、さらにクレタの提唱による対アッシリア包囲網(ABCD包囲網みたいなもの)により私への交渉のレートが引き上げられ、厳しい条件か交渉そのものを受けてくれない展開に。そのような悪条件の中なんとか140p程は得られたが、当然建築は買えず、次ターンからは『8都市+価値9を18金で買う』というエセ9都市でしばらくしのぐ事となった。だが、一応前ターンに目標にしていた土木工事は購入でき、災難に対する備えがかなり出来たのでそんなに悪いターンではなかったと言える。(良かったとも言えないが)

  6. ◆第11ターン
     ☆機織(技術・45/15p)
     ☆音楽(芸術・60/45p)  合計60p
     前ターンから続いた包囲網による経済封鎖により、このターンでは交渉がたった1度しか成功しなかった。そのためカードを揃える事が出来ず、予定していた建築(105p)も悟り(100p)も購入をあきらめ、安い機織と音楽を買うにとどまった。まあ、当初は内戦対策に(9ターンにエジプトが引いているので、次あたり出ると予想)音楽だけを購入するつもりだったのだが、ある考えが浮かんだので技術系の機織も加えたのである。それにしても、たった60pの買いをするためにカード6枚(だったと思う)も使うことになるとは思わなかった。トップをたたく為には仕方が無いこととはいえ、やはりカードが揃わないのは辛い。ゲームの性質上商品カードのラスト1枚をその封鎖目標国が持つ事になるので、経済封鎖は保って1・2ターン程であるのだが、それでも第10ターンに2位のトラキアと539ポイント差が有った物が、このターンの集計で僅か14ポイントまで縮まったので封鎖は有効であると言える。だが、差が縮まった事とキーカードを私に持たれているという事実は、次回からは通常の交渉が可能になることを期待させた。

  7. ◆第12ターン
     ☆窯業(技術・45/5p)   ☆悟り(宗教・150/90p)
     ☆鉱業(技術・180/140p)  合計235p
     得てして悪い予想と言う物は当たる物で、このターンに内戦を引いてしまった。が、損害は3ポイントと予想外に少なく、私の3トークンがクレタに獲られた。まあ、一応備えの音楽も買っていたのでそんなものかと思い、交渉により金(だったと思う)を5枚(フル・225p)集める。期待したとおり、経済封鎖はある程度緩和されたのであった。ここで私は切り札である鉱業の購入を決定し、鉱物(鉄・青銅・銀・宝石・金)のセット価値を+1(但し1ターン1回)することができる様にする。これで今後の経済封鎖にある程度対抗できるハズである(実は前ターンの機織買いもこの布石)。残りは鉱業による奴隷反乱損害増加を打ち消すためと、当初に予定した神学購入への前提条件という2重の意味から悟り、そして5pと激安になった窯業を購入し、ようやく神学購入の準備は整った。なお、建築の購入も当然考えたが、この前ターン位から何故か伝染病が毎ターン連続で出るようになったため、他文明も9都市に出来なくなり交渉相手がいないことを考えて購入は見送った。

  8. ◆第13ターン
     ☆神学(宗教・250/125p)  合計125p
     このターン、アッシリアはようやく神学を手に入れることに成功した。私の予定より1ターン遅かったが(悟りは第10か第11ターン位に買いたかった)、ともかくも偶像破壊と異教の無力化に成功したのは大きかったといえる。これで注意すべき災難は奴隷反乱・内乱・海賊位となり、あとは複数枚災難を受けないように注意して都市数を維持すれば順当にゴールまで行けるだろうと考えた。今回もポイントが集まらずに建築を買えなかった事が少し不満ではあるが、相変わらず伝染病や他の災難が出続けていて全員が被害を受けていたので、9の商品カードが少なくても大きな影響は受けないとの判断。しかし同時に、14ターン以降は時代条件で5都市維持が要求される為、現在の8都市体制では1発大損害を受けると時代が停滞する可能性があるので次のターンには建築を購入する必要があるだろうとは思っていた。

  9. ◆第14ターン
     ☆建築(芸術・120/100p)
     ☆法律(社会・170/135p)  合計235p
     第9ターンに買い逃して以来、このターンでようやく建築を購入することが出来た。残りのポイントで何を買うか迷ったが、次に社会系のラスボス(民主主義・哲学)を狙いたいので法律を選択。建築は法律に15pものクーポンが付くので、法律の購入を次に廻して一神教(115p)を購入するアイデアもあったのだが、布教の効果と法律の対災難への効果を秤にかけた結果、求められるのは都市数の維持だと言う結論が出たのでこのような買いになった。また、このターンの交渉でエジプト(K村氏)の仕掛けた罠にも気づく。なんと数ターン前に5枚フルで揃っていた銀(6)を全く使用していなかったのだ!このため毎回場に青銅6枚と伝染病しか出ないことになり、それが毎ターン伝染病フィーバーという驚愕の展開を生む要因となったのである。自分のポイントは減らしても他全員を下げさせる………全く持って恐ろしい人だと痛感した瞬間だった。しかしこのターンにはもう1つ、私にとって無視できない事象がでてきた。それはターン最後の得点集計の結果で2位クレタとの差は102ポイント、しかも揃えている文明カードは全く同じで差は時代進歩の差だけという事実である。これによって私は1ミスで逆転されると言うプレッシャーを与えられ、さらに「追いつかれるのでは?」との脅迫観念は何かの災難を受けた場合には副被害を優先的にクレタに与えなければ、と言う意識を強く持つ結果となった。この事は次ターンで私の判断ミスを生むこととなる。

  10. ◆第15ターン
     ☆数学(芸術/科学・230/110p)  ☆哲学(社会・240/115p)
     ☆民主主義(社会・200/85p)    ☆一神教(宗教・220/115p)  合計425p
     建築を手に入れた事により久々に9都市にできたこのターンは、今回のゲームで2回目のビッグイニングとなった。青銅5枚(鉱業により216p)、宝石5枚(200p)の合計416pを揃える事が出来たからである。これにより数学・民主主義・哲学・一神教と200p以上の高額カードを4枚手に入れて一気に得点を900ポイント近く伸ばし、残りは道路建設と軍事のみを残してラストターン(予定)を迎えることとなった。しかしながらそのために支払った代償は大きく、交渉フェイズ終了間際のエジプトとの交渉により、『青銅2枚+海賊』を得る代価として『残りのカードすべて+偶像破壊』を出すことに。これはこのターンでは多くのカードを買うことができるが、次ターンでは都市数の減少(海賊2都市を同時に攻略できる国力は無い)と交渉での難航(手持ちカードゼロ)を受ける事を意味している。ゲームを終わらせる為には5都市以上が必要となるので、海賊により8都市までしか再建できないと予想される次ターンでは、4都市以上損害を受けないような慎重な対応が求められる。そして、この為の対策を災難解決フェイズ中ずっと考えていた私は1つの大きなミスを犯した。内戦および伝染病によって既に4都市(時代制限は5都市必須)に落ちていたクレタに海賊の副被害を適用して3都市にしてしまったのだ。既にこのターン時代進歩が出来ない事が決定しているクレタは、アッシリアとは進歩点だけで200ポイントの差。さらに損害を与える理由はどこにも無い。盤上を良く見ていなかったとはいえ、普段なら絶対行なわないようなミスである。O島氏には改めて謝罪の意を表したい。

  11. ◆第16ターン
     ☆道路建設(技術・140/60p)  合計60p
     前のターンの結果により都市への損害を少しでも減らす方法を考えていた私は、結局税金を少なめにして盤上にトークンを多く出して国力を上げる方法を選択した。それまで重税をかけて20〜26トークンしか残さなかったのがこのターンでは32トークンを出現させ、なんとか都市を維持しようと画策する。結果、都市の維持には成功したが商品は集まらず、軍事(160p)まではさすがに買うことは出来なかった。しかしながらアッシリアの時代進歩がフィニッシュラインまで到達したため、このターンでの終了が決定。文明カードだけで3010ポイントを稼いだアッシリアは合計4963ポイントを得て勝利することができた。………のだが。↓

  12. ※おまけ 〔スクープ!〕12ターンでの内戦、損害の真実とは!?
     今回のゲーム後、帰り道の途中で15ターンの内戦によるクレタの損害(20p)に比べ、12ターンでのアッシリアの損害が3ポイントというのはどうも腑に落ちないなぁと思って簡単に計算してみたところ、「あの時の都市数8×5p=40p、トークンはたしか18個で18p、合計58p。内戦による派閥は主被害者(アッシリア)が選ぶ基本15p+劇と詩&音楽の10pで25pと受益者(クレタ)が選ぶ20pで合計は………45p!?じゃあ損害は13pではないか。あっ、そおいえば"どうせ55ポイント引くんだから損害は3ポイント"とかエジプトさんが言っていて、それにアッシリアもクレタも"そうか"と納得したような………」ということで、どおやら10p得をしていた事が判明。また、正確に損害を受けていると、内戦適用時にクレタのストックには都市が1個しかなく、アッシリアが2番目の受益者だったために1都市+8トークンの損害になったと考察した。その後の展開は勢力図が少し変わるのでなんとも言えないが、まあ、間違いなく鉱業を見送って建築を購入していたはずである。ちなみに後日メールでO島氏とこの事について話をし、次からは必ず駒を引っくり返して確認しようという話になった事も付け加えておく。(こんな初歩的なミスは2度と無いとは思いますが。)

 ○まとめ

 ということで実際には勝ってなかったかもしれないのですが、そこは置いておいて(笑)、文明カードの買い方の判断材料と実際の判断と言う点では参考になったと思いますが、いかがだったでしょうか?ゲーム中色々と状況が変化するので大変ですが、そこから的確な判断を下していくのもADCVの面白さの1つでもありますので、まずは機会があればプレイして見ることをお勧めいたします。プレイするたびに色々な事が判ると思いますので。もちろん長いゲームなので大変ではありますが、O島氏のご厚意によりゲーム中毎ターン所有文明カードをデータ化しており、特に時間の掛かるカードの買いについては購入価格がすぐに判る様になっていますので、以前に比べると3時間程(当社比)プレイ時間が短縮され、プレイし易くなっております。今回添付したファイルが実際に使っている物です。また、このデータによって個々のカードの買い方が判り大変参考になると思うので、ぜひ精読してみることをお勧めします。私自身もこのデータによって様々な事に気づかされて戦略の幅が広がりましたので。
 最後に毎回プレイしながらデータを作成してくれ、またゲーム後に同データを提供してくれているO島氏に感謝の意を表したいと思います。いつもありがとうございます。
 では今回はこんなところで。次回は今回やるはずだった貿易の解説になると思います。
(本当は交渉激ウマのK村氏に記事を任せたい)





(2571.02.28)


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