2005.12.17   群馬JAGA通信   Vol.120

T沢・O島

 2005年ももう終わり。早いものです。私は業務の担当製品が変わり今までとは違うことをしていたので特に早く感じました。(ほとんど何も解決しないまま終わってしまった。来年はもう少し何とかしたい。)
 群馬JAGAとしてはGWの「島明杯」も恒例となり、合宿も初の2泊を実施。ランキング戦も順調に行っていますのでなかなかのものだったと思います。ご協力ありがとうございました。ランキング戦の優勝者は<モノポリー>K井さん、<プエルトリコ>K沢さんでした。2人とも忘年会には参加できず、表彰式は寂しくなってしまいましたがどちらも10月頃まで群馬JAGA初の連覇かと思われていたZ宮さんと西村さんを逆転しての勝利ですから連覇を阻止する何かの力?が働いたのかもしれません。2006年、初の連覇のチャンスがあるのはこの2人。頑張って下さい。当然、他の人は阻止することに専念しましょう。ただM本さんは両方とも最下位に・・・。<プエルトリコ>の講座は必要でしょうか? 来年はぜひ雪辱を。
 あと12/17の例会後は「薩摩」で忘年会。14人の方に出席して頂きました。やはり最後は「薩摩」のおばちゃんに会ってさつま揚げを食べるのがいいですね。今回は特別にフルーツの盛り合わせが出たのが印象的。また忘年会後は私の家で5人が集まり(K塚・Y田・M井・T橋・O島)<戦車狂想曲>と<WWU>をプレイ。どちらもK塚さんの独壇場で終わったような・・・。
 さて今月は12/11裏例会が11人(O島、K塚、O谷、H越、Y田、K沢、T橋、A井、K村、Sm田、S藤)。12/17例会が14人(O島、H越、T沢、O谷、M野、Z宮、K塚、M井、M本、N橋、T橋、K谷、Y田、Sm田)(記入順、敬称略)でした。

<ルッカ・チッタ>(6人) 12/17 記事:T沢

 名古屋のゲームストア・バネストが力を入れて売りだしているカードゲーム。限られた選択肢の中からひとつ選び、建物(娯楽施設)を建設するか城壁にするか(あるいは捨て札にするか)選んでいくだけなのだが、これがなんとも悩ましい。順番がコロコロ変わる工夫がしてあったり、完成した時のパーティをするタイミングを決めたりと、考える要素が豊富で、考えだすといくらでも長くなる。今回もみなさんウンウン唸っていた。短時間で終わるカードゲームでこれだけ考えさせられるゲームも珍しいのでは?O島さんもお気に入りの様子でした。

<ヘックメック>(6人) 12/17 記事:O島

 T沢さんの家でプレイして面白かったので提案し、残っていた6人でプレイ。私は最初の手番で7ヶまでダイスを決めたがまだ「虫」が無し。最後の1ヶで「虫」を出さなければ失敗だ。ここで力の入った一投・・・。やった「虫」が出た。ガッツポーズ。最初から「31」が取れるとは幸先が良い。・・・と思っていたらK塚さんは楽々「31」を出す。まだ上も狙えたと思ったのだがあっさりと私からタイルを奪っていった。次に私は「27」を取って、さぁこれからだ。・・・と思ったらまたしてもK塚さんが「27」を出して私から奪っていく。続けて私は「24?」を出してまさかもう無いよな。・・・と思っていたら今度はK塚さんの前にK谷君が出して私から奪っていく。なんてことでしょう。3回連続成功させて場からタイルを取っているはずなのに私の前には1枚のタイルも無い。・・・何なんだこれは。
 とは言ってもその後3枚積み上げまではいったのですが幸運はそれ以上続かず。こうなればトップのK塚さんからタイルを減らすしか無いと考え、他の人の手番でもこの組み合わせで残せば奪える可能性がありますよと進言するとK塚さんから「そういうゲームじゃ無いから」とのお言葉。う〜〜ん、全く説得力の無い言葉ですね。でも結局はK塚さんの勝利。今度プレイする時は逆の立場になってみたいものです。


【ランキング戦結果】
 <モノポリー>第18戦(5人)=T沢
 <プエルトリコ>第38戦(4人)=K沢、第39戦(5人)=K沢、第40戦(4人)=O島


【その他にプレイされたゲームと勝者】
12/11
<ブラフ>=K沢,<クク>=O谷,<アリマ>=K塚,<戦車狂想曲>=K塚,<セット>=Sm田、K沢,<アンダーカバー>=O谷,<グリード>=O谷,その他
12/17
<バベルの塔>=H越,<バトルライン>=T橋,<ルッカチッタ>=O島、O谷,<サンクトペテルブルグ>=T橋,<マニラ>=K塚,<フラックス>=T橋,<たほいや>=O谷,<ハリウッド日本映画版>=Z宮,<ヘックメック>=K塚,その他

<<お知らせ>>
  1. 【第4回 群馬JAGA合宿&スキー】
     参加希望の方はT沢さんまで連絡して下さい。
      日時:2006年1月28日(土)〜29日(日)
      場所:水上温泉 松葉屋(0278−72−2232)
      参加費:9000円(1泊2食付)
  2. 今年の「モノポリー雪国杯」は2/25(土)とのことです。参加される方は予定に入れておいて下さい。昨年は例会と重なってしまったので今年は何とか大勢で乗り込みたいと思っています。
  3. 次回の「モノポリー大会」は4/30(日)に決まりました。詳細が決まったら告知しますので参加する方は予定に入れておいて下さい。また準備を手伝ってくれる方も募集します。






2005.12.17     群馬モノポリー通信     NO.113

Z宮

第153戦(2005年度 第18戦) ラストバトル! (12/17:記事 Z宮)

 皆さんあけましておめでとうございます。Z宮です、今年もよろしくお願いいたします。
 先月K井さんに破れ二位となりましたがそれでも今回8800$以上で一位を取れば逆転優勝がねらえるZ宮。しかし楽に勝たせてはもらえないようです。師と仰ぐK谷さん、今年の全国大会で前回参加された以上の良い成績を修められたH越さんの目が光っています^^;
 さあ最終戦です! 順番はZ宮、T沢さん、K谷さん、Y田さん、H越さんでスタート。
 序盤、カラーグループがあまり売り切れず鈍い動き。その中でZ宮は1、2回目のサラリーをTAX払う苦しい展開。逆に好調なのはT沢さん。いきなりオペラで+200のあと順調に購入&交渉を成し、気がつけばオレンジ、イエロー、レッド、ライトブルーを押さえながら自力ダークパープルとなる。これに建てられてはたまらないとK谷さん、Dパープルを現金で売っていただけませんか?と持ちかけT沢さんはこれに了承600を得る。
 その後、H越さんがラストイエローを踏みZ宮、T沢さんとで3人2色となりT沢さんにイエローとライトブルーを渡し250とレッド、オレンジを得る。すぐさまT沢さん、1対1でイエローとLブルーを!とZ宮に交渉を持ちかける。Z宮は+200でならと答えT沢さんはちょっと考えながらもこれを了承、イエローをモノポリー。この時2回サラリーを貰い損ねたZ宮は、イエローの前に二人もお客が居てなおかつT沢さんの駒位置がコネチカットにいたためかなり厳しい条件を言ったつもりでしたが計算違いをしていたようでT沢さん余力残しての楽々5件スタート^^;
 すぐさまK谷さんがイエローを踏み−360イエローは7件に。Y田さんも幸い2件のところでしたかイエローを踏み同じく−360。T沢さんに対抗したいところですが売り切れているカラーはDパープルとLブルー。
 Z宮12軒、K谷さん2ホテル、Y田さん3鉄と追いかけ、H越さんも売れ残りのカラーを買えればまだ行ける!と狙うもオレンジ、Dブルーと次々T沢さんに押さえられてしまって動きが取れない。その間にも9件に成長したイエローにはお客が入り続ける。
 やっとの思いでラストレッドを手に入れたK谷さんがチャンスをくださいとH越さんに持ちかけ、H越さんそれならばと電水を貰いをレッド+150を渡す。K谷さんレッド7件スタート!これで少しは逆転の希望があるかな?とも思ったんですが・・・。まずは12件に成長したイエローに飛び込みH越さんが。次にZ宮が破産。K谷さんも頑張りましたがオレンジ&イエローに対抗仕切れず破産。早々と仮破産をしたY田さんは見事に粘り2位でした。T沢さんの見事なモノポリー勝ちで今年のランキング戦は終了となりました。

 K井さん優勝おめでとうございます。連覇はできませんでしたが来年また頑張りたいと思います。



1.T沢  10030ドル(イエロー→+オレンジ)       +250ポイント(100+150)
2.Y田      0ドル(鉄道)                +50ポイント(50+0)
3.K谷      0ドル(鉄道→Dパープル→レッド)       +0ポイント(0+0)
4.Z宮      0ドル(ライトブルー→+Dパープル)     −50ポイント(−50+0)
5.H越      0ドル(電水)               −100ポイント(−100+0)



【モノポリー2005年ランキング】
※トップ数の()内はモノポリー勝ちの回数。
「モノポリー勝ち」の場合は獲得ドル$15,000 と仮定してポイントを算出。

順 位
前回順位
 氏 名 
ゲーム数
ポイント
 獲得ドル 
トップ数
1位
1→
K井
14
881
$40392
5(2)
2位
2→
Z宮
11
648
$34441
4(2)
3位
5→
Y田
239
$11419
1(1)
4位
3↓
K池
232
$8492
5位
13↑
T沢
200
$13132
1(1)
6位
6→
S木
148
$7928
7位
4↓
H越
11
131
$12307
8位
7↓
O島
113
$13436
1(1)
9位
8↓
S藤H
100
$5038

10位
9↓
Sm田
54
$5573

11位
10↓
O谷
20
$2089

12位
11↓
K谷
$11174
13位
12↓
S藤A
$0

14位
14→
M井
−50
$0

K塚
−50
$0

16位
16→
T橋
−77
$2385

17位
17→
I十嵐
−91
$972

18位
18→
H野谷
−100
$0

K村
−100
$0

20位
20→
M本
−153
$2744





2005.12.17     群馬プエルトリコ通信     Vol.35

O島

 2005年ランキング戦もいよいよ最後です。何とか粘ろうと思っていたのですがあっけなく優勝は決まってしまいました。でも群馬JAGAでは<モノポリー>も含めてランキング戦で連覇を達成した人はいない。N村さんの連覇は阻まれたので良しとしましょうか(<モノポリー>もZ宮さんの連覇は阻まれたし)。さて2005年の最後なので記事は少し長めに書きます。

<第38戦>拡張(4人) 終了:15ターン 記事:O島

 何とか差を縮めておきたいこの一戦。Y田-K沢-O谷-O島の順で4人戦。
 私は4番スタートでしたが<コーン>タイルが最初に2枚手に入り計3枚。これは出荷型かな? と考えたが下家のY田さんが<珈琲>生産を始める。私が「監督」をするとY田さんが「商人」で売ってしまう。まだ早いターンだったのでこれに躊躇した私は建築型か出荷型か迷ってしまい中途半端な形になってしまった(1番まずい展開)。また9金確保出来て<コーン>出荷のために[造船所]を買ったのですが仕方なく取った<珈琲>タイルがあったので先に[珈琲工場]を買うべきだった。既に1回商人マスはクリアされていたのでY田さんより先に売れたはずでその後[造船所]を買った方が得点はアップしていたと思う。迷った挙句、ミスをしてしまった。まだまだ甘いですね。
 肝心のK沢さんは確か<煙草>生産で建物、チップとも順調に得点を伸ばしている。完全に遅れをとったことを悟った私はなりふりかまわず「監督」or「船長」の選択。この行動は建築型のY田さんに悪影響を与えたらしい。あのままだったら私が最下位のはずでした。「監督」「船長」が毎ターン選ばれると建築型は不利になるのです。
 さて問題の最終ターン。O谷さんが総督。誰かが「船長」を選べばチップ点が無くなりゲームは終了となる。迷っていたO谷さんだったが最終的には「船長」を選ぶ。詳細は忘れてしまいましたが「5」「6」が空きで「7」が砂糖だったか? それならばO谷さんは<コーン>3つを「6」の船に置き、私が<コーン>3つを置いて「6」の船を埋め、Y田さんが「5」の船に<珈琲>を置けばK沢さんは1つも出荷できないな。と考えた。(Y田さんも私と同じ考えだった模様) K沢さん<砂糖><珈琲>は生産していない。ところがO谷さんは何を思ったのか別の品種を置く。直ぐに指摘はしたのですが「[造船所]で<コーン>は出荷できるから。」との回答。確かにそうですがまずは皆が置ける3つの船に出来るだけ多く置いてしまい他の人がその分置けなくなるようにするのが手でしょう。[造船所]は残ったものを出荷すればいい。これでK沢さんは出荷点を4点? 稼いだ。
 最後に計算してみるとK沢さんがトップ。O谷さんとは2点差だ。上記の通りになればO谷さんがトップでした。私がK沢さんを抜いて2位になることはあの段階では無理でしたがK沢さんが1位か2位かは大きい。O谷さんはここでトップならランキング4位に浮上したのに痛恨のミスでしたね。(それともK沢さんをサポートしたのか?)

<第39戦>拡張(5人) 終了:15ターン 記事:O島

 少し間をおいての39戦。O島-Sm田-A井-K沢-S藤の順で5人戦。S藤さんはルールを知っているが初めてと言っていた気が…。また新たな人によりゲームが変わってしまうのか? K沢さんに追いすがるには絶対に落とせない一戦。
 さて私は1番スタート。久しぶりな気がしたので記録を追ってみると何と4/9の第10戦以来、23戦ぶり。さすがにここまで1番スタートが無かったとは思わなかった。ただその時はそんなことは露知らずゲームに集中。
 A井さんは[水路]を購入して[インディゴ大][砂糖大]を購入。これ自体は問題なかったのだが取ったタイルが問題。<インディゴ>と<砂糖>タイルを取り、<コーン>タイルを流してしまう。当然K沢さんは<コーン>タイルを取り計5枚に。<コーン>は入植者1人で生産できるので[水路]を持っていても余剰でない限りは抑えるべきでしょう。K沢さんはその後[造船所]を購入。こうなったら手がつけられない。形としては先の第38戦の私と似ているのにこの差は…。ちょっとしたことで大きく変わってしまうということを再認識しました。K沢さんに[造船所]を買われた段階で逆転は諦め得点アップに努める。
 ただ意外な伏兵もいました。S藤さんです。<珈琲>を含む3品種の生産をしていて建築型かと思っていたら[港]の購入。10金建物を狙ったほうがいいのでは? と指摘したがこのままでいいとのこと。その後は[造船所]を購入。<珈琲>を売って建物を買い、3品種の出荷をうまく組み合わせて[港]でチップ点を稼ぐバランス型。K沢さんに1点足りませんでしたがこれは見事でした。この様なバランス型もあるのだなと感心しました。機会があればやってみたい。
 これでK沢さんは3連勝。K沢さんは仕事の都合で12/17は不参加。また当日は忘年会があって早く切り上げるので2戦が限度。これでは誰も逆転は不可でこの時点でランキング戦優勝を決めました。

<第39戦>拡張(5人) 終了:15ターン 記事:O島

 最終日。もう1戦すれば年間40戦ときりがいいのと約半年振りに例会参加のM本さんがプレイしたいとのことで何とかメンバーを集める。M野-O島-M本-Sm田の順で4人戦。
 選ばれた建物は頭文字で、水農闇保-宿商大小-灯専港造-ギ公税修彫(K塚流表記)。建物は出荷型に有利だ。あと最初に出たタイルは<珈琲>×3、<インディゴ>×2。M野さん引きが良い。当然、M野さんは「開拓者」で<採石所>を取る。そして次の5枚のタイルを引いても<コーン>は無し。M野さん引き良すぎです。
 こうなれば私は[水路]から[専用工場]を狙うしかないでしょう。[水路][インディゴ大][闇市]と買う。[闇市]は[専用工場]と[造船所]を買うためのもの。本来ならここまで残っていたことが不思議です(M本さんかM野さんが抑えるべき)。M野さんは<煙草>生産から[商館][大市場]。M本さんは<珈琲>生産から[商館][大市場]を購入。このまま2人に売られ続けるとまずいかな? とは思いましたが[専用工場]を買うまでの辛抱。Sm田さんは[農地]購入。これが当たり<コーン>タイルを3枚? 引いて最終的に計5枚。そして[造船所]を購入しての出荷型。私は[専用工場]を[闇市]を使用して購入し、生産をしてお金を得て[造船所]を買って出荷型。これでM野、M本の建築型とSm田、O島の出荷型の戦い。ただこの形なら私は「監督」を選んでいればよい。お金は入るし<インディゴ>は[造船所]で出荷できる。多少は腐っても無視できます。
 この後は[税関]を買った時点で勝利を確信しました。私の60点台の得点は今年初めて。建築型で60点はほぼ無理なので出荷型ならではの得点です。今回は[闇市]が当たり。[専用工場]購入ではチップ点も使ったがその分早く買えたことはやはり大きいです。[水路][闇市]は最初の頃は勝てませんでしたが使い方が判れば大きな効果を発揮します。
 あと今回のゲームでは特筆すべき点があります。「金鉱堀」に5金が乗っても選ばれなかったことです。(最終ターンでも選ばれなかった) 一度に6金も手に入るのに選ばれないということはこれを選んでいる状況では無いことが皆に判っていたということでレベルが上がっていると言えます。(今までは3金までだったかな) 今後もこの様なゲームが出来ればと思います。

 さてゲーム終了後にM本さんから何が悪かったかを問われました。出荷型との得点差に加え、M野さんとはほとんど同じ形であるのに12点もの差がついてしまったことが納得いかないよう。まぁこれは私なりの見解ですが、
  1. 最近は建築型で勝つことが難しくなってきている。(建物を買っているだけでは勝てない)
     これは「監督」「船長」を選択していれば<珈琲><煙草>を売られてもそれ以上に出荷点での得点が大きいことが判ってきた為。「監督」「船長」が毎ターン選ばれればその他の選択肢は残ります。建築型としては毎ターンでも建物を建てて12マスをさっさと埋めて終わらせてしまいたいところです。ところが「建築」が選ばれないターンが多くなっているので出荷点が無くなって終了が増えてきています。ターン数が延びることも問題です。できれば13ターン。悪くても14ターンで終わらせたい。建築型は「建築」と「商人」に絞りたいところですが「建築」はお金が無ければ選ぶ理由が無いために「監督」「船長」に比べて回転が悪い。「開拓者」で<採石所>を、「市長」で建物をアクティブにしたい時もあるでしょう。ところが中盤以降の出荷型は一度生産物を決めて入植者を置いてしまえば「開拓者」「市長」「建築」は他の人が選んだ時で良いと割り切れます。この回転差で建築型で勝つのが今までより厳しくなっているのです。
     今後建築型で勝つには@早く12マスを埋めて出荷点が伸びる前に終わらせる。A10金建物を2つ以上購入してボーナス点で稼ぐ。B出荷点でも点が取れるようにする(バランス型に近い。38戦のK沢さんがいい例か)。の内、最低2つは必要となるでしょう。また5人戦では3人が、4人戦であれば2人が完全に出荷に専念してしまえば建築型はつらいかもしれません。この場合は建築型どうしの協力が必要でしょう。

  2. 購入した建物のミス
     [商館][大きな市場]の組み合わせは疑問?。建築型が多い時に有効だと思いますが…。5金建物は[教会]との組み合わせ以外は2つ購入しての勝率は悪かったはず。例外は<森>を使ってタダ買いできる時のみ。1つで我慢し10金建物を狙ってボーナス点で稼ぐことを考えた方がいいかと思います。また[闇市]は購入すべきでした。お金が足りない時でも10金建物を買えるかもしれません。私は[闇市]が無ければここまで得点が伸びなかったと思うのでこれを抑えられていたら判らなかった。あと[保管所]を買っていましたが効果があったかは疑問です。その3金を別に使った方が良かった気がします。極めつけは10金建物の購入。最初に買ったのですから[ギルドホール]を抑えるべきでしょう。[ギルドホール]は一番ボーナス点の効率がいい建物なので。最近は買った人が有利になるので最初から選ばれないこともあるほどです。M本さんは[公邸][修道院]と買ってボーナスは計5点。M野さんは[ギルドホール]と[彫像]。[彫像]をボーナス4点と考えれば12点でこれだけで7点差があります。

  3. <採石所>タイルのミス
     [商館][大きな市場]を買ったのですから当然10金建物でボーナス点を狙うべき。(建築型でボーナス点が期待できるのは今回[ギルドホール]のみで元々きつい) 10金建物を効率よく買うためには<採石所>が必須です。でもM本さんは<採石所>を1つも持っていなかった(と思いましたが?)。これでは建物を購入できない。(「商人」で2回売らないと10金建物が買えないので) M野さんは1ターン目で取った<採石所>があったので残りの建物点の差はこれでしょう。これで<採石所>が仮に3つあれば「商人」で1回<珈琲>を売れば7金(商人の+1分含む)で誰かが「建築」を選べばそのまま10金建物が買えます。逆に誰かが「商人」を選んだ時に<珈琲>が売れれば6金入りM本さんが「建築」を選べばそのまま10金建物が買えます(建築の-1分を含む)。2回売らなければならないところを1回の売りで10金建物が買えます。これで勝てるかは展開によるので判りませんがこれをしなければこの形では勝てないでしょう。

  4. 選ばれた建物が建築型に不利
     元々選ばれた建物が建築型には不利です。3列目の建物が[灯台][専用工場][港][造船所]ですから。建築型ならせめて[灯台]→[工場]、[港]→[図書館]等がいい。([専用工場][大学]は使いづらいので基本的に無視して良い) また[市役所]が無かったのも建築型には不利。[ギルドホール]の次にボーナス点が狙える建物ですので。
 と、こんなところでしょうか。どうすれば得点が増えるかを考えて組み立てていかないといけません。(お金を得るだけでは得点になりませんので) ちょっとM本さんからの問いから外れているところもありますが他の方にも参考まで。

 今年はK沢さんの逆転優勝。おめでとうございます。6月頃でN村さんの連覇かなと思っていたのでこの逆転は見事でした。また来年も続けますのでもっと面白いゲームができるようにがんばりましょう。


12月11日(日)

戦目   順位   名前   勝利点 (建物+チップ+SP)    ポイント(順位点+加算)   スタート順

第38戦(拡張)15ターン
      1位   K沢   55点 (25+24+ 6)    +61点(+50+11)    2
      2位   O谷   53点 (18+35+ 0)    +29点(+20+ 9)    3
      3位   O島   49点 (12+37+ 0)    −15点(−20+ 5)    4
      4位   Y田   45点 (22+14+ 9)    −49点(−50+ 1)    1

第39戦(拡張)15ターン
      1位   K沢   53点 (13+40+ 0)    +70点(+50+20)    4
      2位   S藤   52点 (23+29+ 0)    +39点(+20+19)    5
      3位   O島   44点 (22+13+ 9)    +11点(± 0+11)    1
      4位   Sm田  38点 (11+27+ 0)    −15点(−20+ 5)    2
      5位   A井   34点 (15+19+ 0)    −49点(−50+ 1)    3


12月17日(土)

戦目   順位   名前   勝利点 (建物+チップ+SP)    ポイント(順位点+加算)   スタート順

第40戦(拡張)15ターン
      1位   O島   62点 (19+35+ 8)    +75点(+50+25)    2
      2位   Sm田  53点 (12+41+ 0)    +36点(+20+16)    4
      3位   M野   50点 (27+15+ 8)    − 7点(−20+13)    1
      4位   M本   38点 (19+14+ 5)    −49点(−50+ 1)    3




【プエルトリコ2005年ランキング】
(ポイントで同点の場合は勝利点の平均が高い人、更にトップ回数が多い人を上位とします)

順 位
前回順位
 氏 名 
ポイント
勝利点平均
ゲーム数
トップ回数
1位
1→
K沢
559
45.8
33
11
2位
3↑
O島
409
45.4
32
3位
2↓
N村
392
44.1
12
4位
4→
Z宮
191
46.5
5位
5→
O谷
174
44.7
19
6位
7↑
K池
93
43.0
7位
8↑
K塚
66
43.5
8位
6↓
Y田
62
43.4
29
9位
S藤
39
52.0

10位
9↓
U佐美
28
45.0

11位
10↓
S村
24
39.0

12位
11↓
T沢
22
44.0
13位
13→
T山
−14
42.0

14位
14→
M井
−21
40.8

15位
12↓
A井
−46
39.5

16位
15↓
H野谷
−49
42.0

17位
16↓
K村
−49
39.0

18位
17↓
N口
−49
37.0

19位
18↓
K井
−49
35.0

20位
19↓
Sm田
−57
41.5
21位
21→
K谷
−92
44.0

22位
20↓
M野
−92
41.5

23位
23→
T橋
−114
35.0

24位
22↓
M本
−160
39.8





アドバンスト・シヴィライゼーション初級講座

K塚

第8回・文明カードの解説(科学・芸術編)

 ○科学と芸術

 前回では技術グループのカードについて述べましたが、今回は科学・芸術系のカードについての説明です。技術系カードと同じく文明の基礎となる大事なカード達ですが、技術系のカードに比べると2種とも若干高めで購入しずらい傾向がありますので注意しましょう。


 ○科学グループ(緑)

 科学グループは5枚のカードで構成され、中でも前回説明した土木工事、そして今回説明する貨幣および薬学は非常に使えるカードなので早めに集めておく必要があるのですが、科学系のカードは概して高価なので(一番安価な天文学でも80p)なかなか集めるのが大変です。しかし、何かを1枚購入すればクーポンが20pも付くので、そこを起点に買い揃えていくことが出来るようになります。いつ、そして何の科学系に最初に手を出すのかを、自分の担当文明と合わせて考える必要があると言えるでしょう。なお、クーポンは全ての科学系に相互で20p、哲学と神学にも20p、ただし数学だけは特別に哲学と神学に25pとなっています。ですので、哲学か神学を早めに購入する方針なら、科学系はすべて(数学は除いても良いですが)集めておいたほうが得策です。
  1. ■天文学(科学・80p)
     重要度:やや低  効果:船が完全水上エリアを移動できるようになる
     ちょい必要文明:クレタ・イタリア(アフリカ)
     解説:完全水上エリア(沿岸部で無いエリア)に進入できるようになるので、クレタなど担当している場合には船の使い勝手が劇的に良くなります。が、元々船を使わない文明もありますし、そもそも完全水上エリアに入る必要性が最もあるのは他国を攻める(例えばエジプトからクレタとか)時なので、対費用効果と言う点ではあまり有効ではありません。しかしながら、相互に20pもクーポンが付く科学系のカードの最も安価な物ですので、これから科学系のカードを集めたいがポイントが集まらなかった場合などには、まず手付として購入しておくのが良い方法でしょう。

  2. ■貨幣(科学・110p)  ★内政三種の神器  『人は金である』
     重要度:とても高  効果:1都市の収税を1から3の間で自由に決められる
     解説:貨幣は前回説明した農業と同じく国家運営に大きな影響をもたらすカードです。効果は都市の収税率を変化させるだけですので、一見すると大した事無いように思われるかもしれませんが、通常55個という定められた数しかトークンを持たない中で、国庫とストックをある程度操作できるのはとても大きな効果であると言えます。その使い方ですが、基本的には税率3に設定して宝庫を潤し、18金で価値9の貿易カードを購入して貿易を有利に進めることがメインです。また、これによって相対的に盤上のトークンも減るので、順番を意図的に遅らせることも可能となります。しかしながら当然国力は低下するので、わずかな災難でも致命傷となりうることもあります。重税をやり過ぎないように注意しましょう。もし重税をしすぎたり、若しくは災難によって都市を再建しなければならない時には、逆に税率を1に設定して盤上のトークンを増やす事もできます。要するに、その時々の状況に応じてどのようにも対応できるので、非常に有利になると言う事なのです。
     そしてこの事は、同時に自分に合った経営方針で国家運営が出来るということも意味します。例えば私のように"他国へ攻めなくてはいけない様な余剰人口が出る位なら金にした方がまし"との経営哲学からいつもギリギリまで国力を削って(当然重税の嵐)タイトロープなプレイ(笑)をすることもできますし、もっと堅実に程よく人口を増やすプレイも可能です。どのような経営方針を採っても構いませんが、重要なことは「無駄なストックを作らない」という1点に集約できます。これが貨幣を持つ意味であり、そして同時に"自由な"経営を行なう為にも貨幣は必須です。少々高いカードですが、その分の効果は十二分にあると思いますのでなるべく早く(その方が長期に渡って恩恵を得られる)購入するようにしましょう。

  3. ■薬学(科学・140p)
     重要度:高  効果:伝染病において、主被害者なら8p、副被害者なら5p損害を減らす
     被害軽減災難:伝染病
     解説:薬学は出来るだけ早く購入したいカードです。何故なら伝染病は価値6(総数12枚)の山に入っており、中盤から終盤にかけて数多く出現することになるからです。しかも副被害者に合計20p(1人へは最高10pまで)を割り振るので、おそらくほぼ毎ターン何らかの被害をこの伝染病から受ける事になるでしょう。とはいえ140pととても高価なカードでもありますので、前途の天文学か貨幣のクーポンを利用する方法が最も良いと思います。ご購入は計画的に(笑)。

  4. ■数学(科学/芸術・230p)  ☆中ボス
     重要度:低   効果:無し
     解説:数学は何の効果も持たない上に価格は230pと"使えない"代名詞のような存在ですが、クーポンだけは科学系と芸術系を合わせて持っているので、全カード中でも屈指の実力です。しかしながら、25pもクーポンが付く哲学と神学を買う前に数学を手に入れるよりも、数学を買えるだけのポイントがあれば直接哲学や神学を購入した方が早いし効果も早く付くので、やはり購入は控えたほうが良いです。ですので、もし購入するとすれば、逆に数学に対するクーポンが多いこと(最大で120p付く)を利用して最終ターンの得点稼ぎに使用するのが良い方法でしょう。

     ○芸術グループ(青)

     芸術グループは6枚のカードで構成されるのですが、そのうち半数の3枚が属性を2つ持つ、いわゆる中ボスだったりします(数学・文字・神秘主義)。ですので芸術系を集めるのはクーポン的においしいのかと思われますが、固有のクーポンは相互にわずか5pしか付かないので、芸術系のみを集中して集めていくのはあまり有効ではありません。しかしながら、芸術系は最上位属性の社会系にクーポンが付く物が多く、またある種のカードに特定して強い変則的なクーポンを持つカードが多いので、そこを踏まえて購入していくと有効に活用できます。また、中ボスではない劇と詩・音楽・建築も効果が使えるカード達ですので、自文明に合わせて購入していくと良いでしょう。なお、一応クーポンを列挙していくと、全ての芸術系に相互で5p(但し数学には音楽だけ20p、文字には劇と詩だけ20p)法律には数学・劇と詩・音楽は5p、建築は15p、文字は25p(神秘主義は無し)で、民主主義には劇と詩・音楽・建築が10p、文字は25p(数学と神秘主義は無し)、さらに哲学には数学・文字が25p、音楽が20p(他は無し)、最後に悟りには何故か10pずつ(神秘主義は宗教系で15p)となっています。やはり変則的な物が数多いですね。

  5. ■劇と詩(芸術・60p)
     重要度:やや高  効果:内戦で5p、内乱で1都市分の損害を減らす
     被害軽減災難:内戦・内乱
     解説:劇と詩は後述する音楽と効果や価格は全く同じで違うのはクーポンのみです。内戦では35p残る自勢力を5p分増やし(厳密には違うのですが)、内乱では3都市まで衰退するのを1都市分軽減してくれます。いずれも大きな損害となりますし、内戦・内乱の損害を軽減するその他のカードは民主主義・法律などとても高価ですので、60pと比較的安価な2枚のカードは比較的早く揃えるのが有効と言えるでしょう。また、同等の能力を持つ2つのカードの購入順位ですが、時代進歩に必要な文字に20pものクーポンを持つ劇と詩を先、音楽は後が良いと思います。音楽は数学・哲学に20p付くのですが、それらのカードはそう簡単には買えないからです。

  6. ■音楽(芸術・60p) 
     重要度:やや高  効果:内戦で5p、内乱で1都市分の損害を減らす
     被害軽減災難:内戦・内乱
     解説:とりあえず劇と詩さえあればある程度損害は軽減できるしクーポン的にも問題ないので、性急に購入する必要はありませんが、それでも中盤が終わる位(大体文字を買うタイミング)には揃えておいた方が無難だと思います。内戦での効果ももちろんですが、内乱で残る都市が4都市から5都市になるのは、次の再建を考えると結構大きいと思いますので。

  7. ■建築(芸術・120p) ★内政三種の神器
     重要度:高  効果:毎ターン1都市の都市建設に必要なトークン数の半分までを宝庫の金で代用できる
     被害軽減災難:(海賊)  必要文明:トラキア・イリリア
     解説:建築も非常に有効なカードです。いささか高価なのが難点ではありますが、その費用分以上の働きをしてくれます。特にトラキアやイリリアなど都市マークが少なく土地が肥えている、いわゆる蛮族の文明を担当した際にはどうしても都市マークのない平地に都市を建設する必要があるので、通常12トークンもの大軍が必要な都市建設を通常と同じ6トークン(+6金)にしてくれる効果は計り知れない物があります。また、それ以外の文明においても、盤上のトークンを(3トークンとはいえ)失うことなく都市を建設できる事は、災難の後の都市再建において大きなアドバンテージになりますし、わずか3トークンで都市が出来ると言うことは、海賊に獲られた都市でも8トークンあれば(損害5トークン)都市を再建可能(この時海賊都市攻略で3金入るのでそのまま都市建設に流用可)と言うことを意味しています。さらに、高価な法律(社会・170p)にトークンが15p付くのも見逃せない点であると言えるでしょう。とはいえ、クレタやエジプトなど十分な都市マークがある文明においてはその効果も落ちますので、不必要であるとまでは言いませんが、他に必要なカードが存在する場合にはあえてスルーするのも有効かと思われます。一応三種の神器にはしていますが、他の2つ(農業・貨幣)ほど国家運営に大きな影響を与えるわけでは無いので。状況を見て適切な判断をしましょう。

  8. ■文字(芸術/社会・110p)  ☆中ボス
     重要度:高  効果:無し
     解説:文字自体には効果が全く無いのですが、同じように効果の無い数学より遥かに使えるカードです(ちなみに効果が全く無いのは全文明カードでも中ボスの数学と文字だけ)。理由はもちろん、このカードが鉄器時代前期への条件の1つである社会系の属性を持つ事につきますが、社会系5種のうち唯一クーポンを持ち、そのクーポンが軍事を除く社会系3種(法律・民主主義・哲学)いずれにも25pも付くという点も非常に大きいです。まさに文字は社会への扉と言うことが出来るでしょう。よって当然購入すべきカードですが、安いカードでもないし効果も全く持たないので、買うのは鉄器時代前期に入る直前で構いません。それまでにクーポンが20p付く劇と詩、5pづつ付く音楽・建築・神秘主義の内2種を買い揃えておけば、実売価格は80p程度になるので買いやすいです。第6回の講義でも述べましたが、文字を買う為の計画的な購入を心がけましょう。

 ○まとめ

 科学系・芸術系のカードは、前回説明した技術系のカードに比べて単価が高かったり相互クーポンの付きが悪かったりして少々買いづらいのですが、重要度では技術系カードに引けをとりません。特に貨幣や薬学、劇と詩はどの文明を選んでも重要なカードですので、なるべく早めの購入を心がけましょう。とはいえ無尽蔵のポイントを持っているわけでは無いので、何でもかんでも買えるわけではありませんが(笑)、クーポンについて正しい知識があればかなり効率的に購入していくことができます。今まではあえて言及しませんでしたが、講座を読む際にはぜひルールブックの文明カード・クーポン表をお手元に置いておくことをお勧めいたします。理解度が全く違いますので。  では今回はこんなところで。次回は社会系・宗教系のカード9種の解説を予定しています。




(2571.01.09)


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